■ ID | 518 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 外生菌根菌に感染したアカマツ実生苗の地下部動態に対する高濃度CO2の影響 −コツブタケ感染個体とケノコッカム感染個体の比較− |
■ 著者 | 三輪誠
埼玉県環境科学国際センター 米倉哲志 埼玉県環境科学国際センター 嶋田知英 埼玉県環境科学国際センター Aruzate Amaury 埼玉県環境科学国際センター 小川和雄 埼玉県環境科学国際センター |
■ 出版元 | 日本森林学会 |
■ 出版年 | 2005 |
■ 誌名・巻・号・年 | 第116回日本森林学会大会、平成17年4月1日 |
■ 抄録・要旨 | 大気中の二酸化炭素(CO2)濃度は、地球規模で年々着実に上昇している。一方、ほとんどの樹木は菌根菌と共生関係を築いている。しかしながら、大気CO2濃度の上昇が、菌根や根外菌糸体の形成など、樹木の地下部動態に及ぼす影響を調べた報告はほとんどない。
これまでの研究では、外生菌根菌であるコツブタケ(Ps)に感染したアカマツ実生苗に高濃度CO2を暴露し、根全体の動態と菌根および根外菌糸体の形成に及ぼす影響を調べてきた。本研究では、外生菌根菌であるケノコッカム(Cg)に感染したアカマツ実生苗に高濃度CO2を暴露し、それらの地下部動態に及ぼす影響を調べ、Psの場合と比較した。
その結果、Cgに感染した個体の菌根形成および根外菌糸体の拡大生長は、Psに感染した個体のそれらに比べて、高濃度CO2暴露による影響を受けにくいことがわかった。このことは、樹木に共生する外生菌根菌に対する高濃度CO2の影響が、共生する外生菌根菌の種類によって異なることを示唆している。 |
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